別に拝本主義者ではないはずなんだけど

院生やっといて何ですが、自分には小難しい、特に哲学入った本の読書量(むしろ読解した量?)が絶対的に不足していると思う。というのも、学部2年の頃だったか、和辻哲郎の『風土』を読んでみたところ、なんか呪文のようなことが書いてあり、現代思想専攻であったTBC(筑波坊主倶楽部)総裁に「哲学者っていうのはみんなこんな分かりにくい文章書くんかい!もっと簡潔に表現汁!」とお門違いに当たってみたら、彼は「そんなに難しくないじゃん。つまりこれはこれこれこういう事」とあっさり俺にも分かるよう要点かいつまみやがった。要は俺にそういう系の小難しい本を読むスキルが不足してたってことですな(もちろん、哲学系の本が『鋼の錬金術師』で言うところの「錬金術師の暗号」としての性質を持っていることは事実ではあると思うけど)。ということで俺も早いとこそういう系の本を楽しんで読めるようになりたいのだが…なかなかならない。今更になって学部時代の文学・哲学系の授業をとっていなかったことが悔やまれるが…あの時は必要性を感じていなかったから仕方がない。考えてみれば当時は純然たる文系に対して、半分理系であることを盾に俺は一線を引いていたんだよなー(もろに中二病ですね)。そういう「純然たる文系」の大切さが分かってきた現在としては、なんとアホなと思うんだが。まぁ、独学で何とかしている人も沢山いると思うし、かいつまんで現代思想なんかを説明してくれているサイトもありそうなので、何とかしていこう。分野的に近そうなレヴィ=ストロースの本でも読んでみるか。