来客

「自然山通信」のニシマキさんが伯楽に遊びに来た。大学の先輩から紹介して貰って以来、僕の方から川内村まで二回ほど押しかけて、相手をして頂いた縁の方である。
最近、楽しくて一人でもよくやっている焚き火を作ろうとするが、前日が雨だったせいかなかなか火がつかない。灯油をぶっかけても着かない。みんなであーだこーだやりながら、何とか無事に暖かい炎を囲むことが出来た。薪は、ジョーンズ*1が剪定した柿や、台風で折れたカラマツ、その辺に何故か転がっている板や柱、カンフル材にはまだ残っていた伯楽の柱が使われた。
メンバーは自分を入れて住民が3人、名誉住民が2人。アフリカのこと、川内村のこと、農業・農村のこと、トライアルのこと、電話やネットのこと…などを話しているとあっという間に日付が変わってしまった。最後にニシマキさんは僕のカタストロフィしている部屋を上半身ダイブしながらしげしげと覗き、何か納得しているようだった。
久々に住民とお客の交流という図式が出来て、楽しかった。4畳半があったころは、しょっちゅう誰かが読んだお客さんを囲んでの飲み会があったもので、自分はそれをかなり楽しみにしていた。新たに面白い人と出会えるのはもちろん、お客さんが訪れることによって保たれている、開かれた感じ(伯楽という集団・環境の輪郭が再構成されていく感じ)が好きだった。お客さんも何かを得て、もしくは失って帰っていく。伯楽ももう今度の3月で本当に終わり、あと何度こういう機会を設けられるだろうか。

*1:伯楽の畑を耕しているアメリカ人。一緒に耕している友人は伯楽に住んでいたそうだ。彼の作っている野菜にはしょっちゅうお世話になっている。