お久しぶりです

11〜12月にかけて、精神的にかなり低調になってしまい、それ以降すっかりモニターに向かって文字を書き込む気がなくなってしまっていた。1月以降はわりと復活していたのだが、今度忙しくなってしまい、書き込む暇がなくなった。

原因は…まとまって入っていた出張がフイになり、さらに12月に入ったら仕事がほとんどなくなったこともあれば、秋から冬への移行期の気候がおかしかったこともあるだろう。徒手空拳で独立独歩しなければならないことをはっきりと自覚させられたことも響いただろうか。
12月に仕事が切れてしまったとき、ちょうど良い機会だと思って撮影のアルバイトを探したのだが、最初の面接で敢えなく撃沈。あまりに普通の大企業のようなところで、普通の大企業のような採用面接だったために、だいぶ気疲れしてしまった。それと、とあるギャラリーのパーティーで海千山千の広告系写真家さんたちにポートフォリオを見て貰ったのも相当効いた。写真を酷評されたわけではない。あまりの海千山千具合、業界独特の何ともいえない雰囲気?にかなり気疲れしてしまったのだった。それで、写真で行く行くはどうにかしていく、という目標も揺らぎ気味になって、閉塞感に囚われていたのだった。
そんなことで気疲れなんて…と思われる向きも多いだろうが、そういう仕様なので仕方がない。とにかく、久々にひどい低気圧だった。

ちなみに、仕事といっても写真の、ではない。日銭を稼ぐため、電動ドライバをぶらさげて展示場を歩き回ったり、どこぞの建物の空調の風量を調節したりする仕事をしている。仕事はきついが楽しいといえば楽しいし、一緒に仕事をしている人たちもいい人たちな上に、勢いがあるので、いつのまにか続いてしまっている。
問題は、勤務先が遠い上に、帰ってくると疲労のためにボーっとしてしまい、写真のことをやっている暇がほとんどないことだ。これはかなり洒落になっていないレベルで、遠くは伯楽写真展のプリントに始まり、夏に撮った現像などのタスクが山積みのまま風化しかかっているような状態だ。10月以降、撮影もしていない。しかも…来月はほぼ休日がない。

ギリギリの収入だけ得て、あとは写真に専念したほうがいいのだが、何せ去年はEPRが製造終了、Plus-Xの120サイズも販売終了、フォルテパンやフォルテ印画紙も製造終了と、お気に入りフィルムを狙い撃ちしたかのようなフィルムの生産・販売終了が相次いだために、相当のお金を使った。買いだめしたフィルムは、自分の冷蔵庫・冷凍庫を占拠し、さらに伯楽住民の冷凍庫、実家の冷凍庫までにも進出を果たしている。その上、フィルムスキャナ購入などの設備投資のために、親に金を借りてまでいる。
さらに、12月に仕事がなくなってしまった際、仕事をするには必要だし、覚悟を決めるためにも…と思い、デジタル一眼とレンズの購入に踏み切ってしまった。だが、当時残りMPが残り少なかった自分は、次の仕事を探すでもなく、そうこうしているうちに展示会の仕事がものすごく忙しくなってしまった。デジタル一眼は開けられることもなく、所在無さげにホコリを被っている。そんなこんなで、ガンガン働かずにはやっていけないような状況だ。


しかし、ここ2ヶ月の連勤で疲れた。というより困憊した。器用貧乏で色んなものが中途半端な自分、何か一つくらいモノにしたいという意地が半分、居心地の良さ半分で展示会の仕事をやってきているが、このままでは職人になりきってしまう、写真からどんどん離れていってしまうという危機感でよく分からない状態になってきている。なかなか給料が上がらず、手元に残る金額への寂しさもあるが…
一時期は職人メインでもいいのかなー、とも思っていたが、やはり自分は、自分の制作したものに満足を得ること、常に新しい情報を身に浴び続けることでしか充足を得られないのだと思う。どうにかして金銭を確保しつつ、制作できる環境を作らねば!まずはアシスタントの職を得るためにも、自動車免許の一発取得だ!(違う?)


そして…写真は進化しているかどうか定かではないが、ろくに楽器を触らなくなったこの一年、何故か音楽を演奏する上でのメンタリティはすごく上昇した。余計なものが削ぎ落とされて、演奏もよりゆっくり着実に、落ち着いて行うようになったし、心の底から音楽が楽しく、懐かしいと思うようになった。テクニック、とくにオーボエのはズタボロだが…まぁ色々と問題は山積みだが、心身は悪い方向には来ていないのではないかと思う。