また田中が襲われた!

深夜のバイトから帰り、連勤の疲れを癒すべく寝ていたところ、何やら鶏小屋が騒がしくて目を覚ました。何を騒いでいるんだろうと思ったら、断末魔のような田中の悲鳴が。生々しいというか、妙に人間的というか、一生忘れられない類いのものだ。殺されたかと思って慌てて飛び出すと、幸い田中は生きていた。奥の方でごそごそいっている猫らしき動物がいるのでヘッドライトを当ててみると、なんとタヌキ!タヌキも鳥を食うのか...突き殺してくれるわと武器を探しているうちに逃げてしまった。
ほぼ同時に出てきた、伯楽に住む現在唯一の女性、Mさんは「Kさんだったら捕まえて食べたかも知れないね」と宣った。確かにKさんはタヌキは臭みがすごくてあまり旨くないと話していた。ちなみに、Kさんによると道具を使わず素手で捕獲、殺した場合は狩猟行為に相当しないので、禁猟区とか休猟期間とか、免許とかも関係ないそうだ。

ちなみに田中は無事だったものの、碧緑の立派な尾羽を丸々失ってしまった。さしもの田中も夜襲われちゃ手が出せないもんなぁ...

伯楽も手入れがされなくなって、徐々に徐々に不気味さが増しているというか、自然に圧倒、もしくは侵食されている感じがする...タヌキごときで、と笑われそうな気もするが。里山とか共生とかつくばスタイルとか、戯れ言だなと実感する日々である。