RB67で撮ってみた

ということで鉄アレイのような重さのRB67だが、ストラップに下げて腹のあたりに当てて撮ってみると、意外に重さを感じさせない。手持ちでもいける。三脚に載せても取り回しが良い。さらに、レボルビング機構という、カメラを回転させずとも、後ろにくっついているフィルムバッグを回転させることで縦横を切り替えられる機能があるのだが、予想以上に重宝する。あと、この大げさなカメラを三脚に載せているとプロっぽく見える(笑)
月の明かりを頼りに夜間撮影を行ってみたのだが、スクリーンが明るいことにびっくりした。今まで夜の撮影のフレーミングはほぼ勘頼りだったので、非常に助かる。また、このカメラにはバルブ(シャッターを押している間シャッターが開きっぱなしになる)が無くて、T(タイム)という機構しかないことに今更気付く。これは、シャッターを押すと開きっぱなしになり、閉じるには本体のレバーかレンズのシャッタースピードのリングを回さねばならないという、レリーズが無いときには便利だがブレること必至という微妙な機能である。しかし三脚に載せていると幸か不幸か重さが幸いして、レンズに触ってもブレる気配がない。仕上がりはまだ見ていないのだが、恐らくブレていないだろう。

肝心の仕上がりは細密だが悪い意味で真面目な写り。とくにC50mm F4.5。まぁ光線状態も良くなかったし、これから仲良くしていけばもっとポテンシャルを引き出せるんじゃないか、と思わせるような写りではあった。

ということで購入前は憂鬱だったが、使ってみると案外使いやすいということで次回の撮影に胸を膨らませている近況でした。しかし中判フィルムスキャナを購入してここにお見せできるようになるのはいつの日か… 20万円は高いよ。