魔窟とウィルス

頑張ろうと気合いを入れるもエンジンがかからず、生活だけ不規則になるという最悪のパターンを辿っております。

昨日、東京に聞き取りにいったついでに中野の中古カメラ屋さんに行ってきました。出てきたときにはたくさんの紙袋を抱えてました。中古カメラ屋、それは魔窟!今までするかしないかの1万円台のレンズをしょぼしょぼと買っていただけだったのに、こんなに散財してしまうとは…しかも殆どが衝動買い。

M-HEXEANON 50mm F2
ZUIKO 21mm F3.5
ZUIKO 28mm F2.8
フォクトレンダー COLOR-HELIAR 75mm F2.5 SL

今回の目的は特価になっていたフォクトレンダーのULTRON 28mm F1.9で、これをライツミノルタCLにあてがって、北井一夫の真似をしてフィールド写真を撮る計画だったのだが、シルバーしか色がない。さらにいかに特価とはいえ、これにL-Mアダプタとファインダーの金額を足したらそら恐ろしくなったので今回はやめることに。しかしF1.9にもかかわらず意外に小さく、CLにもまぁ合いそうなので、いずれまた…

HEXANONは全く買う予定はなかったのだが非常に状態のいい中古がポコンと置かれていて、ためしにMyライツミノルタCLに付けてみると、ちょっとでかいが悪くない感じ!CLには50mmフレームがあるし、40mmだとポートレート撮っているときに不満もあったし、フォクトレンダーの新品でもこの値段では買えない…ということで購入…

ZUIKO系はOMマウントのフォクト新品をとりあえず見てみようと思っていたので、見てみると75mmのコンパクトさに感動!半額だったので購入決定…
21mmは在庫リストに無かったのに、何故か非常に状態の良い物が鎮座している。目玉が飛び出る値段だったが、既に魔術に犯されていた自分はこの滅多に出会うことのないレンズの購入を決定…

28mmは、既にF3.5を持っていて、こいつがとてもいい働きをしてくれるので(よく使うTokina AT-X 24-40mm F2.8に比べると真に迫ったというか、内容のあるというか、そんな写真が撮れる。Tokinaも非常に便利で気に入っているのだが、なんかガラス一枚越しに見たような写りが多いんだよな…コントラスト、発色は良いのだが)。いずれバージョンアップさせたいと長らく思っていたのだが、思っていただけだった。値段もそんなに安いわけではなかったが、魔術によって購入決定…発色の控えめなF3.5にE100VSやVelviaなどの濃ゆいフィルムをあてがうと、抜けのよいすっきりした発色が得られるので使っていたが、それに上回る効果があればF3.5は売却だな。


帰って早速試写してみる。
HEXANONはM-ROKKORと違い、ピントリングがヘリコイドなのが使いやすい。絞りもピントも回転方向がOMと同じなのも好感触。ただ、CLの50mmフレームは分かりにくく、フレーミングが至難の業…40mmとどう使い分けていくかもかなり課題…

フォクトの75mm、この微妙な画角、実際に使うのかを危惧していたけど、この画角は予想以上に良い!しかもF2.5とは思えないファインダーのクリアさ。撮るのが楽しくて仕方なくなる。現像するのが楽しみだ。そうするとTAMRONの90mmMACROとどう使い分けていくかが課題…

ZUIKO 21mm、こいつは予想以上に使いこなしが難しそう。曇りで空を入れられないこと、伯楽という限定された空間だったことを差し引いても、こいつをガンガン使う状況は果たしてあるのだろうか…確かに遠近効果は凄まじいものがあるが、それに遊ばれて一辺倒な構図しか作れなさそう…旅をして、こいつが使えるような状況があまりないようだったら売ってしまうか…



今後は山岳用に300mm(担いでいけるのか?)を購入して、あとは既に持っているTAMRON 70-210mmをもっと使い込んで、望遠側で自分に必要な画角を絞りこむ。あ、でもZUIKO 200mmF5は欲しいなぁ。とてもコンパクトらしい。あと35mmか。広い北海道では意外にTokinaを35mmに合わせることが多かった。あまり好きな画角ではないが、OMでは40mmの購入はほぼ無理なこともあって、35mmは用意しといたほうがいいいか。大好きな24mmは必須だろう。そうなると常に21mm、24mm、28mm、35mm、50mmを持ち歩くことになるわけか…うーん、不可能ではないがあまりやりたくないな。いずれ50mmF2で安いものがあれば購入して、現在の50mmF3.5と50mmF1.4を両方持ち歩いている状況を改善してしまいたい。
そしてCL用に28mmを購入する…これでCLだけでもシステムが組めるようになる。レンジファインダーウィルスは本当に恐ろしいから、その途中で金銭感覚が狂わないようにしないと…

そうなると今後OMとライツミノルタCLのシステムをどう使い分けていくかが課題だ…
基本的にOMにはリバーサル、CLにはネガを入れてきたが、OMをコンパクトな単焦点中心にしつつあり、CLも独立したシステムが組めるようになってくるとどうしたものか…
調査や山旅のときは一眼レフ+サブカメラとしてCL、東京出たついでや徒歩旅にはCLとなるんだろうか…何にせよこれだけ投資してしまったからには積極的に撮影を行って、写真に対する自分の限界を探ってみたい…結構行けるのか、ただの趣味にしておいたほうが穏当なのか。
(音楽は、音楽バカにはなりきれない、でも趣味だけには収まりきれない、そんな状況が依然として続いている。クラシック畑で食っていくのは、まず無理と思って諦めがついたが、食える食えないは別として表現の幅の限界を追い続けたいとも思う。)
…きっと万年フリーターな人は程度の違いこそあれこんな感じなんだろうな…「夢」(好きな言葉じゃない)を追い求めていくことの代償は大きい。今回の旅行を経て、とりあえず会社へは就職したくない(できない?)、たとえ不安定でも「自由業」を目指そう(そのほうが今勉強していることも無駄にならないし)、3年やってダメだったらおとなしく公務員受けるという決心は出来たので、とにかく今はさっさと修論を書いて、上記のことを実行に移すことだ。院生活でだいぶ分かっていることではあるけど、自分の切り売り(by 遠藤浩輝)は辛いだろうなぁ…でも考えてみればそれを本格的にやったことはないので、やってみる。「自分は(市場で)価値のない人間だ」と宣告されても引きこもらないくらいには神経太くなって来たろうし。そういう意味で院はいい場所だ。アカデミックポストを目指すか(目指せるか)はだいぶ怪しくなってきたけど、もうちょっと院にはいたい。お父さんごめんなさい。
そして貸与の奨学金をたんまり浪費し続けている現況は是が非にも改めないと。


以上、魔術に依然として犯され続けている俺の独り言でした。あーはやく書かないと…とにかく世の中実践あるのみ!