伯楽はすっかり春めいてきました

先月の21日、この日の夜はえらく気味の悪いものだった。冬の夜のつくば郊外はそれはそれは深閑としているものだが、その日は盛夏の森を通るときのような、何だかうじゃうじゃとした気配に包まれていた。まさに蠢くという字の如し。
その日を境に春一番のような強い風の日や暖かい日が織り混ざるようになり、今週で伯楽はすっかり春になってしまった。
冬の間、鳥は少なく、ハクセキレイとカラス、ムクドリ、たまにオオタカやウソくらいしか居なかったのが、この一週間でまずスズメ、それからウグイス、コジュケイヒヨドリなどの賑やかな鳥がどんどん鳴くようになり、さらにはコゲラがドラミングを聴かせるようになってきた。

植物…日当たりのいいところにある梅の花は先週から咲いていたが、北西にある老樹もついに咲き始めた。いつも梅酒造りでお世話になっている梅であるが、今年、冬が越せるかどうか危ういような状態だったので良かった。去年よりも今年は寒かったと思うのだが、それでもオオイヌノフグリは去年と同じ一月下旬の開花。今では至るところに群落を作っている。