ようやく自分の生活リズムが掴めてきた

どうでもいい話といえばどうでもいい話。
物心付いた頃からずーっと自分は夜型だと思っていた。寝付きが悪く眠りも浅いため、朝起きるのが辛く、日中はいつもぼーっとしていた。しかも悪夢のおまけ付きである。寝ることと起きることはとても苦痛だった*1
高校生になると、静まりかえる深夜が好きになってしまい、夜更かしに拍車がかかる。深夜は、街の騒音(とくに車の走行音。こいつが大気を満たしていてうるさい)も下火になり、視覚が制限されるせいだろうか、五感が鋭くなる。この動物的な感覚にも似た心地よい緊張状態がが好きでたまらないのだ。いつも遅刻ギリギリに起き、寝不足の身体で学校まで全速で自転車をこいでいたので、一限は吐き気との戦いだった。
そんな状況だから、いつも身体は動かないし、精神は朦朧としていた。頭がすっきりして身体もしゃきしゃき動く、という状態は月に一度あるかないかだった。

大学生になって、授業が減ると、あっという間に完璧な夜更かしさんに。明け方に寝て午後起きる、という不毛な生活いを送って現在に至る。こういう生活になってからストレスからは解放されたものの、どうも日にちが経つのが早いような気がしてならない。ということで、この歳になるまでぴたっとくる生活リズムが分からなかったのだ。

写真を撮るようになってからは明け方と夕方の時間が好きになった(夜更かし生活を極めたら夜明けが半ば強制的に身体を覚醒させてしまうことに、ようやく気付いたというのもある)。嗚呼、夜明けと日没は生と死の輪廻そのもの!ということでその時間には起きていられるようにしようとしているのだがそうすると日中に寝ることになってしまう。これだと、退屈な日中を回避できるのはいいのだが、暗幕を張っているわけでもないので眠りが浅くなる上に、人と交流が難しくなってしまう。


そして、前振りが長くなったが、最近。
結婚式でピアノの演奏を頼まれてピアノを練習しなくてはいけなくなった。部屋には一応キーボードはあるのだが、やはりアコースティックのピアノを触らないことには練習にならない。しかし学校でピアノが触れるのは朝7時から夕方5時くらいまでの間。仕方なく夜更かしをした上に朝に練習に行っていたら、思わず自分の生活リズムが見えてきた。
夜更かしをしているとは言え、光を浴びていると眠くなりにくいものだ。そうするとついつい惰性で起き続けてしまい、元来いつも午後から夕方にかけて一旦眠気のピークが来ていたのだが、この時に素直に寝られることとなる。すると…真夜中に起きることとなる。丑三つ時から明け方の、自分にとっては一番効率のいい時間を活かすことができ、日の出と日の入りという、一日でもっとも変化に富む時間を見ていられる(写真を撮るのにも都合が良い)。さらに日中も起きていられるから普通の人との接触も保てる!窓口にも行ける!素晴らしい!

…何のことはない、これって夜更かしを一巡りして、酪農家やパン屋さん、禅僧、そして登山の時の生活時間帯を緩くしたようなものになっているではないか。何にせよ、この極端な朝型とも呼べる生活をもう少し続けてみようと思う。

*1:今思うと寝付きが悪いのは過食とストレスのせいだったような気がしてならない。母親は、早く大きくなって欲しかったのか、年齢には不相応な食事量を与える人だった。