ちょっといつもと違う話題

久々にバカバカしい映像作品が見たくなり、キングゲイナーを手にとった。そこでふとキャラ達のgoogleイメージ検索を思い立ち(まぁ、不純な動機もあったことは隠すまい)、たどり着いたのが原画の吉田健一氏のHP


この人エウレカもやっていたのね。確かに顔の作り似てるけど、キャラの絵が湛える雰囲気は随分違うよな。そこがプロのプロたるところか。個人的にはキングゲイナーのキャラのほうが男女とも好み。設定資料やキャラデザ、DVDジャケットのラフ、さらにはあのアニソンの伝統に新たな1ページを加えたとも言えるキングゲイナーのOPのタイムシート?なるものまであって、楽しいひとときが過ごせる。
そのなかでも白眉なのが、その「ちょっとした妄想」によって描かれた俯瞰スケッチで、広角レンズのような構図によって、まさにファンタジーな「世界」が描かれている。この人写真撮らせたら絶対上手いだろうな。というより写真なり1枚絵を知り尽くしていないとこういう絵は描けないだろう。写真なり1枚絵を知り尽くしていると言えば、新海誠*1が思い出されるけど、彼は現実から非現実を紡ぎ出している(ように思える)のに対し、この人の幻想的世界は、もう一つの世界としてがっちり存在しているかのように思わせる。
タッチが宮崎駿ちっくだなと思ったら、案の定スタジオジブリの第一線で活躍していた方だった。こんなところで富野さんとジブリが繋がっていたとは。この人の感性が宮崎駿の薫陶を受けて醸成されたものなのか、それともジブリ映画にこの人の感性がふんだんに盛り込まれているのか、でも「耳をすませば」なんて、この人のスケッチのような視点がふんだんにあったから、きっとイメージ決定にこの人が何枚も咬んでいるのだろう。

*1:ごめんなさい、プラネテス読んだあとだったもんで、誠違いで幸村誠と書いてしもた