Oregon聴いてたら

むらむら吹きたくなってきましたよオーボエ

Music of Another Present Era

Music of Another Present Era

コリン・ウォルコット亡き前の代表的な一枚。重ね録りが多いが、前衛的要素はそこまで強くなくて、オレゴンのアルバムのなかでは結構聴きやすいかも知れない。一曲一曲が短くて、わりとシンプルなのも影響してるかも。Vanguard Yearsのベストに収録されているような大曲はないです(このアルバムからはベストでトリを飾るSailが収録。大好きですこの曲)。それに、なんというか、インタープレイと謎のヒンドゥ風味がどちらも突出することなくうまく融合していて、非常にオレゴンらしい一枚だと思う。一曲目のNorth Starを聴くと、「あぁ、これだ、これこそオレゴンだよ〜、かっこいい〜!」と思わずにはいられない。ラルフ・タウナーも4曲目のピアノソロにフリューゲル、ホルンを吹くなど存分にマルチプレイヤーっぷりを発揮しているが、これといい、In Concertといい、コリン・ウォルコットの音楽性とその影響力にはおとなしく見えてしまう。これだけシタールを歌わせられる人って、そうそういないんじゃないだろうか(In Performanceではソロあるのに存在感薄いけど。やっぱりIn Concertであれだけすごいソロを聴いてしまったからだろうか)。やっぱり彼がいたオレゴンのほうがお互いの個性がうまくぶつかりあっていたように思う。しかもそのなかで敢えて主役は?と問うと、タウナーでもマキャンドレスでもなく、ウォルコットなのだ。グレン・ムーアのベースもこのころのほうが音いいし、センスも冴えてるなあ。

タブラマシン欲しくなってきた。