覚醒!?

松本清張の『砂の器』を読み進めていると、おもむろに自分の進むべき道を見出したような気がした。それは音楽を「地理」する(?)学者というものだ。発想自体は前々から考えていたんだが、最近アルベニスやトヴェイトを弾きこんで、そしてヴォーン・ウィリアムズのコンチェルトもさらいこんで、そういう実感と、これならこれをネタに一生食っていける、一生かけるに値するテーマなのだと実感を得るに至ったのだろう。さらに、昨日の談義でシベリウス、パルムグレン、セヴラックをもう一度聴き込んでみて。この道が、一番切り捨てるものが少ないような気がする。

遙かなる現前―アルベニス、セヴラック、モンポウ

遙かなる現前―アルベニス、セヴラック、モンポウ

セヴラックの「大地の歌」の譜面を探していたらこの本が引っ掛かってきて、はっとしたわけだ。早速買ってみよう。そしてまず音楽研究というものがどのようなものなのかを勉強して、そこに人文地理的な視点の入り込む角度がどのようなものか、院に入る前にじっくり考えよう。