いったいカメラにいくら投資しているんだろう

そんなこんなで、上野行きのバスに乗れたのは3時前だった。運良く渋滞せず、4時過ぎには上野駅着。バスを降りて自転車を出し、小川町のオリンパスサービスステーションへ颯爽と自転車をこぐ。事故にあったせいだろうか、以前は楽しかった東京サイクリングもかなり怖い。いつ車が車線変更してくるかとびくびくしながら広小路を南下、靖国通りに入る。オリンパスサービスステーションは改装していた。前のほうが良かったなあ。無機質になって、もともと隙間から流れ出してしまっていた2流メーカー感がますます色濃くなってしまった。オリンパスは、既に人間で言う働き盛りの年齢を過ぎてしまったような気がしてならない。MF一眼レフ黄金期を知るスタッフも随分減った。tsukuba3に売る予定のOM-2SPを受け取る。改めて見ると、やはりデザインは最高にかっこいいし、質感もいい。ほんと、何で壊れたんだよ。すでにOM-1を2台所有しているので、当分電子シャッターとは縁を切りたいが、またいつか出会いたいカメラだ。
サービスステーションと淡路町の駅はすぐだったような記憶があったので、御茶ノ水まで自転車こいでいけばいいものを淡路町新宿三丁目でちょっと遠回りしていくことにする。ところがどっこい、入り口から乗り場まで、怒涛のアップダウンの連続である。バリアフリーなど物ともしない勢いだ。普段ならものともしないが、13kgの自転車抱えてだとさながら十字架背負ったイエス様である。しかも入り口すぐのところに新宿線小川町駅があったのだが、新宿線でも新宿三丁目に、丸の内線よりもずっと早く行けたことに汗だくになって丸の内線に乗り込んだときに気が付いた。
 今度は新宿のKonicaMINORTAのサービスステーションに、tsukuba3に5000円で譲ってもらったHEXARを修理に出しに行く。見積り通り10000円の修理費。まあけっこう傷はあるが、15000円でHEXARが手に入るのならなかなかの儲けもんではある。このHEXAR、世評ではもはや神の領域のレンズの優秀さを持ちながら、でかくてチープな外見と操作性の悪さ、そして全く理解に苦しむ最高シャッタースピード1/250というスペックを持つ、何とも評価の分かれそうなカメラである。まあ色々欠点を差し引いてもレンズとAFの優秀さが際立つということなのだろう。唯一のAFカメラになるので、スナップカメラに多用したいところだ。でも、ライツミノルタCLの存在意義が微妙になるなあ。そういえば距離計の精度が最近ちょっとおかしい。

毎度女子高生で申し訳ないが、新宿を歩いていると、派手な女子高生が随分減ったなあと思う。その代わり、ファッションや髪型の洗練度はかなり高くなったような気がする。

さらにヨドバシカメラに行って、期限切れ間近フィルムがないか物色。するとスープラ400という結構お高いフィルムが出ているのが目に付く。多分廃番になったモデルだ。本当は特売かAGFAVistaでも買って済まそうと思っていたにもかかわらず、5本で3000円と学生には厳しいお値段だったが、買ってしまった。
さらにカメラバッグコーナーを物色。今まで缶ビールなんかを入れるクーラーバッグをカメラバッグ代わりに使っていたが、最近TAMRON SP90mm F2.5,TAMRON SP70-210mm F3.5,Tokina AT-X 24-40mm F2.8と大型レンズをばりばり買ってしまったので、きちんとしたカメラバッグが欲しかったのだ。ヤフオクでも物色していたのだが、いかんせん大きさや感触は実際にさわってみないことにはわからない。あれこれ悩んだ末、ヤフオクでも目星をつけていた、Loweproのオリオンを買ってしまう。6000円也。まあヤフオクでもあまり安く出ていなかったからいいかと。登山ででかいザックを背負ったときに邪魔にならないようにしたかったので、ショルダーばバッグより、ウェストバッグが欲しかった。それに一応ショルダーも付いていたためにオリオンにした。さらに先述のレンズたち用のフィルターを買って6000円。一気に財布は涼しくなった。

荷物だらけになって、西武新宿駅へ。100円宝くじに残金をつぎ込む。一回買ってみたかったんだけど、なかなか踏ん切りがつかなかった。まああたらんだろうが。

帰って、カメラ機材をありったけぶち込んでオリオンを装着するとかなり微妙なことが判明。まず相当重くなるので、ずりおちないようにするにはかなりきつくウェストベルトを締めないといけない。これだけ締めたら、登山では一発で肌ズレを起こすだろう。さらにバッグ自体もでかいので、ウェストに装着していると結構微妙。早くもこいつの未来が不安になった。