泣きはらした後にふと空を見上げたら真っ青で、心地よい涼風が吹いてきて、あーなんか切ないけど頑張れるかも、みたいなやつ。

Cloud Dance

Cloud Dance

大好きなOregonのアジア化に非常に重要な貢献をしていたタブラ&シタール奏者、コリン・ウォルコットのリーダー作。Oregonではいっつもぐっと来るソロを聴かせてくれて、メンバーの中で一番音楽性すごいんじゃないか、とワクワクさせてくれる彼だけど、このアルバムではちょっと控え目。でも期待を裏切らない。編成はシタールorタブラ、エレキギターウッドベース、ドラムというこれまたOregonに負けないくらい変な編成だけど、不思議なことにシタールとリヴァーヴかかりまくりなエレキギターが良くマッチする。優しくもちょっと逝っちゃっている感じの響きが心地よい。抑制の効いた、どっちかっていうとダウナーなアンサンブルだけど、やりたい放題、面白いことはいっぱいやっていて聞き飽きない。タブラとベースのデュオとか、シタールエレキギターのデュオとか。

非常に残念なことに彼は事故で他界しちゃったんだけど、それ以降のOregonはがくっとつまらなくなった。