倹約で思い出したけど

1万数千円はたいて行ったミルトン・ナシメントのライヴは微妙でした。歌い出したときに声量の無さにまず「ん?」となる。その後も俺が記憶しているあの伸びやかで豊かな声とはだいぶ離れたような声…バンドも、ピアノはすごいが他はとりたててどうということもない。進行やアドリブも予定調和的。お客さん達も、あまり乗ってない。もっともそれはブルーノートに来る客層のせいかも知れんが。とはいえ一時間も過ぎるとだいぶ豊かな声を聴かせてくれるようになり、おぉ!これぞミルトンの世界!…となった矢先に終了。一時間半なかった。アンコールも、お客さんを巻き込んだのはいいものの、お客さんに歌わせまくって帰ってしまった。お年なんでしょうか、セカンドステージだからお疲れだったんでしょうか。ジョアン・ジルベルトは御歳76ですが先の来日の時には3時間熱唱したそうな。スタイルがあまりにも違うので比較は出来ないだろうけど…
…ちょっと無いよなぁ…大歌手で名前代もあるのだろうとはいえ、ぼったくられた感がそこはかと無く漂う。