外山恒一イイ!

件の奇抜な?逝かれた?政見放送を見た後、偶然彼の文章を彼のものだとは知らずに読んだ(いじめられたらチャンス)。「おぉ、この人おもろい文章書くなあ!他のコンテンツも見たろ」とURL削って現れたのは彼のHPだった。ついでに我々団やファシズム関連の文章も読む。この人文章上手いなぁ。こういう大だんびらを振り回す場合、どうしても胡散臭くなったり、論理飛躍があったりするもんだけど、

現在、以下のようなことがよく語られる
1.世の中が右傾化している
2.ファシズムが実現しつつある
これらはまったく間違った認識である

本当は、こうである
1.世の中は左傾化している
2.実現しつつあるのはスターリニズムである


と一見「ハァ?」なことを実に説得力を持って語っている。彼に言わせれば、

スターリニズムとは、左翼的正義と国家権力とが結びついた体制と理解してよい。

スターリニズムに関して、へたくそな要約をしてみると、
個々人が共同体から分離されて行く過程で、左翼的な、つまりやや潔癖に過ぎる正義によって(「不審者」とかホームレスとか喫煙者とかに対する最近の世論の反応を見ると分かりやすい*1)警察力を無限に増大させつつある。また、その延長にアメリカの戦争?(彼らはラディンやフセインを敵対する元首というよりかは、犯罪者としてしかみていない)もある(彼曰く、「新しい戦争」)。

また、左傾化しているというのは、現在の情勢はマルクスがいう共産主義、つまり資本主義の爛熟の結果必然的に訪れる(彼が言う)共産主義に近づいているというのだ。それは…長くなるので掲示板のポスターを見てくれ!


地理的に見るなら、自営業な小売業や家内工業の淘汰、小農の淘汰と農地の集約なんてところにその兆候が見られるのだろうか。「ほどほどに持てる者」がどんどん居なくなっている?


あと、戦争反対な左翼の人も所詮「エレガントなブッシュ」を望んでいるだけだ、というのも面白かった。つまり話し合いなど非暴力で解決することを願っているだけであって、結果として望んでいることはブッシュと同じではないかと。その証拠に決してラディンやフセインを肯定したりしない、とのこと。

…国連がいるじゃないか!と俺は思うけど、それもグローバルな警察を望んでいることには変わりないんだよなぁ。



イカレた政見放送を見て、偶然とはいえ彼の主張を読んでしまい、あまつさえ彼の論理?語り?に引きこまれてしまった俺は、まんまと彼の戦略に乗ってしまったわけだ。ファシズムにおいて大衆に必要なのは感情に訴えかける扇動馴致、みたいなことを書いていたけど、すみません俺まさに大衆でした。こういう人他にも結構居るんだろうなぁ。そうなると、やっぱり選挙の供託金だっけか?は宣伝費としてかなり安上がりだったのではないか。

*1:俺はここに著作権を付け加えたい