久しぶりに夜が怖い

今日は伯楽6畳の棟は僕しかいなかった。そのためか、異様なまでの静けさである。本当に久しぶりに日付が変わる前に寝た。案の定眠りが浅くて、浅い眠りのなかで、3月に行った秩父の廃村が何回も浮かんできた。死んだ友人のことも思い出した。まんじりとしない、というのはこういうことを言うのだろうか。久しぶりに夜が怖かった。突然天井が明るくなって、腰を抜かしたらメールの着信だったとか。自分はこういうのを本能的に避けて夜型なのだろうか。
目が醒めて小便をしに外に出ると、いつも慣れ親しんだ夜の感じとはだいぶ違った林や草原が闇に溶け込んでいた。ふと、剱沢のキャンプ場で夜眠れなくて散歩した夜や、暴風のなか一人で過ごした鳥海山の避難小屋のことを思い出した。

冬は夜の力が強い。冬の昼間はどこか頼りなくて、それに比べると夜は静かで、落ち着いていて、広がりを実感させる。闇は深いけれども、星も月も強い輝きを放つし、生き物の気配がほとんどないので、怖くないし、なんというか安らかだ。夏はやっぱり昼の力が強い。夜というのは、生き物の気配が消えなくて、次の朝日までのつなぎのような感じである。一方で、昼というのが常の世界になることからくる危うさからだろうか、生き物の気配が大量にすることもあって、夜は怪しさを増す。

なんで今日に限って夜が深く感じて、山のことを思い出してしまったのかわかった。独りというのに加えて動物(主に蛙)の声とか気配がほとんどないからだ。星もないし。まぁ体がどんどん長い昼のほうに慣れてきていて、それがこの孤独な状況で発散されたのかも知れないけど。最近昼間に熟睡できなくて昼夜逆転が嫌になっていたし。でももう田中が鳴いたのでだいぶ状況が変わりました。まだまだ外は暗いけど、もう夜の力が弱まって、朝に切り替わった感がある。ここまで鶏のときを作る力が強く感じられたこともなかった。

まとめようとしたわりにまとまってない文章でどうもすいません。でも中途半端に眠いんで許して下さい。あと明かりつけたらその気持ちがよくわかんなくなったっていうのもある。