ベルリン四重奏楽団

 発表のあとのご褒美のつもりで,3000円で弦楽四重奏のチケットを買っていた。ところが実際疲れ過ぎてしまい,行くのがものすごく億劫になる。それでも何とか行くとスタッフはノババイトのオケのやつらだらけ(わかってはいるけど無視されるとやはりムカつく),客席にも筑波オケのやつがちらほら。みんな結構アンテナ張ってんだな。プログラムの演奏者紹介を見る限り,かなり極上のサウンドを期待していたのだが,最初のハイドンが始まった時点でちょっとがっくり。1stヴァイオリンのおっちゃんが,一人ですっとばすわ,音が汚いわ,ピッチはずすわ,テンポ感ないやらで,大きく肩透かしくらった。。チェロのおばちゃんは本当に上手かった。音を一つ一つ表情豊かに弾いていて,それがふわーっとホール全体に響いていく感じ。キレイに歌っているのにそれがしっかりとあの1stヴァイオリンを支えている。ビオラの人も「ビオラってこういう音だったのか!」とショックを受けるくらいキレイな音だった。最初の曲の一楽章が終わったとき,拍手が起きて1stヴァイオリンの人がむっとしていた。まあまあ,クラシックを普段聴かない人もあなた方の演奏を聴きたいと思っているんですよ。2,3曲目のベートーヴェンで何とか失地回復といった感じ。やはりベートーヴェンは十八番なのだろう。アンコールを2曲やってくれたのは嬉しかった。演奏終了後に一般参加どんどんOKのパーティーやるって言ってたし,きっと気さくでとても気のいい人なんだろう。それだけにあの1stヴァイオリンの微妙さが勿体無かった。
帰り際にトヴェイトをさらって見た。一見シンプルに見えて,結構難しい。和音が本当に独特で,ああこういう和音なんだな」と理解できるまでに少し時間がかかる。来年の春あたりにコンサートで弾けるといいな。